舞台前の1ヶ月、レッスンをどう工夫する？

リハーサルでドキドキ

舞台本番まで残り1ヶ月。

ワクワクする気持ちと、少しずつ高まる緊張感が入り混じる時期ですね。

大人になってからバレエを続けている方にとっては、仕事や家事、日常生活との両立の中で「限られた時間でどう練習を工夫するか」が大切なポイントになります。今日は、舞台前1ヶ月を充実させるための工夫をいくつかご提案します。

① 全体の流れを身体に入れる

本番が近づくと「技術を高めたい！」という気持ちが強くなりますが、この時期は 踊りの流れを止めずに通す練習 が先決です。

たとえ途中でミスしても立ち止まらずに最後まで踊る。これを繰り返すことで、舞台当日の集中力が高まり、安心して踊れるようになります。

② 仕上げたい部分を1日1テーマに

残り時間が少ないからと、あれもこれも直そうとすると焦ってしまいます。

「今日は腕のライン」「明日はポールドブラと呼吸」といった具合に、1日1テーマを意識して練習することで、ポイントが明確になり上達につながります。今は焦らず確実に。

③ レッスン後の振り返りをメモに残す

レッスンの帰り道に「今日注意されたこと」「次に意識したいこと」をスマホやノートに一言書き留めておくと、次回すぐに役立ちます。

大人は日々の生活に追われて記憶が薄れやすいので、小さな記録の積み重ねが大きな差になります。

「“あーそうだった”から始まるレッスン」も、積み重ねることで確実に力になります。

④ 体調管理も“レッスンの一部”

舞台当日はベストコンディションで踊りたいもの。睡眠や食事も「舞台準備」の大切な一部です。

疲れがたまった日は、無理に踊らずストレッチや軽いバーレッスンで身体を整える、通すのは一度だけ、など体力温存に努めるのも賢い選択です。

⑤ 「舞台で踊る自分」をイメージする

最後の1ヶ月は、鏡の前の自分だけでなく 客席から見える姿を想像しながら練習してみましょう。

舞台袖で出番を待つ緊張感、ライトを浴びる瞬間… そうした頭の中のイメージが、踊りに華やかさをプラスしてくれて、本番通りの気持ちの準備にもなります。

✨まとめ

舞台前の1ヶ月は、焦るよりも「できることを確実に積み重ねる」ことが落ち着いた舞台への近道です。

技術だけでなく、体調や心の準備も含めてトータルで整えていきましょう。

不安なことがあれば、所属スタジオの先生にも気軽に相談しながら、スムーズなリハーサル期間をお過ごしください。

きっと本番の舞台で、「挑戦してよかった！」と感じる瞬間が待っているはずです。